ホッとする雑貨店ができるまで

会社を辞め、小さな雑貨店を開こうと思い立ちました。実現するのか?好きな雑貨や日々の出来事など。

光る彫刻は意外とリーズナブル。名作照明に惚れ直しました。

こんにちは。

家でホッとしたい時に、そばにあるといいなあと思うモノやコトを紹介しています。今回は照明器具。名作照明として有名なのでご存知の方も多いかもと思う「イサム・ノグチのAKARI」です。個人的には好きな照明器具の上位に入るシリーズです。

 

製造元あかりや次七のHPより
 

20世紀を代表する彫刻家イサム・ノグチ(1904-1988)は、モニュメント、庭や公園などの環境設計、家具や照明のインテリアから、舞台美術までの幅広い活動を行った、きわめてユニークな芸術家です。

 

1951年に鵜飼の見学をするために訪れた岐阜で、岐阜提灯と出会ったことから提灯に興味を持ち、そこから35年かけてペンダント、スタンド、フロアスタンドなど200種類以上のAKARIシリーズを発表しました。

 

AKARIシリーズは僕も好きでどれもおすすめですが、ホッとするという視点、設置しやすい点から見ると、やはりスタンド照明がおすすめです。

 

AKARIのすごいところ(デザイン)

竹ひごと和紙を使っており、一見、和風っぽく感じるのですが畳の和室だけでなくフローリングやコンクリート、タイルなどの空間に置いても見事に調和します。

それは、イサム・ノグチが、AKARIは照明器具ではなく、「光の彫刻」と考えていたからだと思います。

 

AKARIのすごいところ(機能)

ただ一方、彫刻と聞くと見た目優先で機能、使い勝手はいまいちなのでは?、と思われるかもしれませんが、AKARIは、デザインだけでなく機能も優れています。

 

・目にやさしい

AKARIは上部と下部は抜けているのですが、上部は穴が小さく、真上から覗きこまないと電球が見えないデザインになっています。

一般的に和紙や布で覆われた器具は、上部が大きく抜けているものが多いんですね。なので目線より下に器具があると電球が目に入ってまぶしいことが多いんです。

ホッとリラックスしたいときに、まぶしさを感じると残念ですよね。AKARIは、そのまぶしさを感じることは少ないです。

 

・組み立て式

これは提灯からの発想だと思いますが、AKARIシリーズは組み立て式。和紙のシェードの部分は折りたため、スタンドの脚もバラバラになるため薄型の箱に入っています。軽量のため持ち運びも便利です。自分の作品、デザインを押し通すのではなく使う人や保管する人のことも考えるなんて。。

 

・リーズナブル

イサム・ノグチの光る彫刻はアートとも言えると思うのですが、意外とリーズナブルなんです。下記で紹介しているものも2万円前後。名作と言われる照明器具は10万円を越えるようなものも、たくさんありますのでこの価格帯は嬉しいです。

 
独断で選んだAKARIシリーズの好きなスタンド3点
 

75000 1A  幅26cm 高さ43cm 税込20,900円
 

75023 1X 幅19cm 高さ38cm 税込17,600円

75009 1N 幅24cm 高さ41cm 税込20,900円

デザインの余談

AKARIを漢字で書くと「明」ですよね。日(太陽)と月。パッケージには太陽と月のグラフィックが書かれています。この素敵なデザインは、日本のグラフィックデザイナーの巨匠、亀倉雄策氏です。

明(AKARI)をグラフィック化
知らなかったため無念、、

僕自身、昔一人暮らしを始めたときに、75000 1A を買って10年ほど使っていました。

ただ引越しを繰り返す中で、少しずつシェードの和紙が破れてしまいボロボロに。自分で修理を試みましたが、うまくできず残念ながら手放してしまいました。この記事を書くために改めて調べてみると、今はシェードのみ販売されているんです。当時もあったのかなあ?知っていれば使い続けたのに、、と少し後悔しています。

 
入手困難?

今回紹介したAKARIシリーズ。岐阜で日本の職人さんが手作りで製造しているのですが、デザインによっては生産が追い付かず欠品が続いているようです。上記で選んだスタンドも品切れ中になっていました。

今回改めてこのAKARIシリーズの記事を書くことで、「本当にいい器具だなあ」と見直したので品切れが続くのも納得です。転売などで高値で販売されないことを祈ります。(ああ、手放したことがますます悔やまれる。。)

もし、これからうまく入手できた方は、和紙が破れてもあきらめずに、使い続けてくださいね。